軽自動車のN-BOX、SUVのヴェゼルと並んでホンダの販売を支えるが、コンパクトカーのフィットです。フィットの商談にあたり注意すべき点は何でしょうか?
フィットのポイント
- エクステリアデザインの違いごとにBASIC、HOME、CROSSTAR、LUXE、NESSの5タイプを設定
- アクアやノートなどのライバル小型車のなかで室内空間はフィットが断然広い
- 1.5L 2モーター式ハイブリッドシステム「e:HEV」を新しく搭載
- フィットハイブリッドの価格でフリードのガソリンモデルも買えるので悩ましい!

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この記事の内容
新型フィットの評価・口コミを辛口チェック!フィットの価格は?

新型フィットの実車も見てきました LUXE プレミアムグラマラスブロンズ・パール
ホンダは2020年び2月に新型フィット4を正式に発売しました。
2019年11月の発売を予定していましたが、電制パーキングブレーキの不具合が発見されたことから、約3か月発売が延期されました。
新型フィット4の車両価格は、以下のようになっています。

<新型フィット4の車両価格> | ||||
グレード | エンジン | ミッション | 駆動方式 | 車両価格(税込) |
BASIC | 1.3Lガソリン | CVT | FF | 1,557,600円 |
HOME | 1,718,200円 | |||
NESS | 1,877,700円 | |||
CROSSTAR | 1,938,200円 | |||
LUXE | 1,977,800円 | |||
BASIC | 1.3Lガソリン | CVT | 4WD | 1,755,600円 |
HOME | 1,916,200円 | |||
NESS | 2,075,700円 | |||
CROSSTAR | 2,136,200円 | |||
LUXE | 2,186,800円 | |||
BASIC | 1.5Lハイブリッド | CVT | FF | 1,997,600円 |
HOME | 2,068,000円 | |||
NESS | 2,227,500円 | |||
CROSSTAR | 2,288,000円 | |||
LUXE | 2,327,600円 | |||
BASIC | 1.5Lハイブリッド | CVT | 4WD | 2,195,600円 |
HOME | 2,266,000円 | |||
NESS | 2,425,500円 | |||
CROSSTAR | 2,486,000円 | |||
LUXE | 2,536,600円 |
※車両価格には10%の消費税が含まれています。
新型フィット4のベースモデルは1,557,600円となっています。
新型フィットのトランスミッションはCVTのほか、6MTの設定が用意される予定で、CVTの車両価格とは異なります。
前モデルと比較すると、ベースモデルの車両価格は約30,000円高くなりましたが、ホンダセンシング装着車の1.3Lガソリンエンジン車で約120,000円安くなっていることから、安全装備が装着された新型フィット4は手に入れやすい車両価格になっているといえるのです。


フィットハイブリッドとフリードガソリンモデルは価格帯が重なる
- フリード CROSSTAR 6人乗り 2,380,400円
- フリード ガソリンG 7人乗り 2,182,400円
- フリード ガソリンG 6 人乗り 2,160,400円
フィットのエクステリアの評価は?

新旧フィットエクステリア比較
【フロントマスク】
- 全体イメージ
旧型は昆虫的なデザインで好き嫌いがはっきり分かれた。
新型はフィット従来のカワイイ系、犬型デザインで万人受けしそう。 - フロントマスク
かなり大胆に変更。
新型はグリル部分にプラスチックが少なくなりシンプルなデザイン。 - サイドライン(矢印部分)
旧型の強く深いプレスラインを廃止し、新型は浅めですっきりした印象。
- リアビュー
メッキモールがなくなりシンプルに。
リアコンビネーションランプは縦型から横型に変更。
プレスラインも薄くなり全体にスッキリしたデザイン。
新型フィット4のエクステリアは新デザインが採用され、5つのグレードによって個性が演出されています。

フィットの外観は5タイプ
- BASICは、どこか和やかなフロントマスク、および流れるようなフォルムデザインが特徴で、親しみを感じやすい。
- HOMEは、全体のカラーや素材をそろえており、室内にいても質感の高さを感じることができます。
- LUXEは、専用の16インチアルミホイールを装着し、プラチナ調クロームメッキが採用され、上質感をアピール。
- NESSは、気持ちが高まるカラーコーディネートをしており、軽快なファッションが人気を高める。
- CROSSTARは、3ナンバーサイズとなっており、専用の大口径ホイールを装着しているほか、アウトドアでも違和感なく使うことができるデザインをしています。
前モデルのフィットは力強いデザインが特徴でしたが、新型フィット4では従来の路線に戻り、女性にも好まれるポップねデザインが採用されているのです。
ちなみに、新型フィット4のボディサイズは以下のようになっています。
<新型フィットのボディサイズ> | |
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,540mm |
ホイールベース | 2,530mm |
最低地上高 | 135mm |
車両重量 | 1,070kg |
CROSSTARは上記の全高より30mm高くなり、最低地上高についてもCROSSTARは160mmとなりますので、アウトドアにも使用できるデザインといえるでしょう。
また車両重量は、ハイブリッド車は1,080kgです。
新型フィット4のボディサイズは5ナンバーサイズで運転しやすいサイズとなっています。
また運転席からの視界も広くなりましたので、より使い勝手が向上しています。
フィットのインテリア
①インパネのデジタル化が進んだ
②エンジンスタートボタンは右側へ移動
③ステアリングスイッチのレイアウト変更
④シフトノブがトングストローク化
⑤エアコン操作はダイヤル式に変更
⑥エアコンぐき出し口がナビの横へ移動
⑦助手席ドリンクホルダーが使いやすい位置へ移動
新型フィット4のインテリアは、5つのグレードのエクステリアに合わせて専用のカラーが設定されています。
NESSやCROSSTARのようにアウトドアでも活用できるグレードには、汚れに強い撥水シート表皮が施され、質感が高いLUXEでは本革シートを採用。
フロントピラーは、衝突時にボディへ荷重が流れる構造が採用され、衝突安全性能を向上させるとともに、ワイドな視界を実現しました。
インテリアパネルは、シンプルな水平・直線基調のデザインとなっており、フロントワイパーもフロントガラス下に収納されていますので開けた視界のもとで運転することができます。
カラーディスプレイが搭載されたメーターには、さまざまな情報が分かりやすく表示されるようになっています。

カラーディスプレイが搭載されたメーターは見やすい
新型フィット4の乗り心地は評価が高いのですが、その理由の1つとして上級セダンに搭載されても不思議ではないボディスタビライジングシートを採用。
このシートは体をしっかり支えてくれるため、長時間のドライブでも疲れません。
リアシートは従来通りのシートアレンジが可能で、快適な座り心地を実現。
その他、カバンを手の届く範囲におくことができるテーブルコンソールや、手足が触れやすいところにはソフトパットが施されているなど、乗っている方への配慮がなされているのです。
スポーツモデルのフィットモデューロXには、専用本革ステアリングホイール、コンビシート、フロアカーペットマットが装備されています。
新型フィット4の室内は、以下の大きさになっています。
<新型フィットの室内サイズ> | |
室内長 | 1,935mm |
室内幅 | 1,450mm |
室内高 | 1,280mm |
新型フィット4は、コンパクトカーながらも広めでゆったり過ごせる室内空間を実現しています。
新型フィットの対抗ライバル車種は?
新型フィットの対抗車種として挙げられるのは、トヨタ・新型ヤリス、日産・ノートe-POWER、スズキ・スイフトでしょう。
まずそれぞれの車両価格を比較してみましょう。
<新型フィットの対抗車種の車両価格比較> | |
車種 | 車両価格 |
フィット | 1,557,600~2,536,600円 |
アクア(ハイブリッド専用) | 1,818,300~2,198,900円 |
ヤリス | 1,395,000~2,493,000円 |
ノートe-POWER | 1,447,600~2,689,500円 |
スイフト | 1,375,000~2,053,700円 |
ノートe-POWERやスイフトも対抗車種ですが、トヨタが2020年の2月に新型ヤリスを発売したので、新たに新型フィットのライバルが増えることになります。
車両価格帯は、新型フィットのスタート価格が対抗車種より高くなっており最高価格も比較的高くなっています。
では次にスペックについて比較していきましょう。
<新型フィットと対抗車種のスペック比較> | ||||
新型フィット4 | ヤリス | ノートe-POWER | スイフト | |
全長 | 3,995mm | 3,940mm | 4,100mm | 3,840mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,540mm | 1,500mm | 1,520mm | 1,500mm |
室内長 | 1,935mm | 1,845mm | 2,065mm | 1,910mm |
室内幅 | 1,450mm | 1,430mm | 1,390mm | 1,425mm |
室内高 | 1,280mm | 1,190mm | 1,255mm | 1,225mm |
ホイールベース | 2,530mm | 2,550mm | 2,600mm | 2,450mm |
最小回転半径 | ― | 5.1m | 5.2m | 4.8m |
車両重量 | 1,070kg | 940~1,180kg | 1,190~1,310kg | 960kg |
燃費性能 | 20.4~29.4km/L [WLTCモード総合] | 19.2~36.0km/L [WLTCモード総合] | 23.4~37.2km/L [JC08モード] | 32.0km/L [JC08モード] |
ボディサイズは、ノートe-POWERに次いで大きく、全高については対抗車種の中で一番高いですが、新型フィットは前方の視界が広いだけでなく、コンパクトカーならではの運転のしやすさが実現されていますので、運転が苦手な方でも安心して乗ることができます。
室内サイズについては、現行ノートe-POWERより室内長やホイールベースが小さいですが、前席・後席どちらに乗っても窮屈さを感じることなくドライブすることが可能です。
また室内幅や室内高は対抗車種より広いことから、圧迫さを感じることはありません。
車両重量は、1,000kg以上となっており、ヤリスやスイフトのように1,000kgより軽い車のほうが自動車重量税は安くなります。
ただ都市部によくみられる重量制限がある機械式駐車場でも、難なく駐車することが可能です。
燃費性能は、ノートe-POWERが37.2km/Lと最も燃費がよくなっていますが、これはJC08モードでの燃費となっています。
現行スイフトの燃費についてもJC08モードのものとなります。
それに対して新型フィット、ヤリスの燃費はWLTCモード総合での値です。
WLTCモード総合のほうが実燃費に近い値になりますので、ノートe-POWERの実燃費の値は37.2km/Lより低いものになり、フィットにより近い燃費になるといえるでしょう。
ヤリスほど燃費は伸びませんが、それに次ぐ燃費の良さを実現しているのは新型フィットなのです。
フィットのパワーユニット
新型フィットのパワーユニットは以下のようになっています。
<新型フィットのパワーユニット> | ||
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
パワー トレイン | 直列3気筒1.3Lエンジン | 直列4気筒1.5Lエンジン +2モーター「e:HEV」ハイブリッド |
総排気量 | 1,300cc | 1,500cc |
エンジン 最高出力 | 98ps/12.0kgm | 153ps/27.2kgm |
新型フィットには、新しく2モーター式ハイブリッド「e:HEV」を搭載。
新型フィットハイブリッドでは、インサイトに採用された2モーター式に変更したのです。
2モーター式のe:HEVは、1モーター式より高い環境性能が実現されているほか、発電用と走行用のモーターを使い分け、3つの走行モードで走りを感じることができます。
フィットの走り
新型フィットは運転席からの視界が非常に広く、十分に安全を確認しながら運転することができます。
新型フィットのフロントサスペンションはしっかり動いてくれるものが採用されていますので、乗り心地は抜群です。
100km/hで走行しているときでエンジン回転数が2,000回転ほど、120km/hで走行するとエンジン回転数は2,500回転ほどとなっており、高速走行でもエンジンが静かであることがすぐに実感できます。
新型フィットにはボディスタビライジングシートが採用されており、程よい方さが座り心地がよく、安定性があることを感じさせます。
コーナリングもハンドルを切る度に快感を覚えさせ、不快さを感じることなく走行することが可能です。
ハイブリッド車も滑らかに発進するだけでなく、加速するとエンジンの回転数が上がるため音は若干大きくなりますが、高速走行でもふらつくことがありませんので、安心して運転することができるでしょう。
新型フィット4の試乗評価は高く、運転するあなたを楽しませてくれるのです。
フィットのカラーラインナップ
新型フィット4のボディカラーは、モノトーンカラーが10種類用意されています。
<新型フィット4のモノトーンカラーラインナップ> |
●プレミアムサンライトホワイト・パール |
●プレミアムクリスタルレッド・メタリック |
●プラチナホワイト・パール |
●ルナシルバー・メタリック |
●シャイニンググレー・メタリック |
●エアーライトブルー・メタリック[CROSSTAR以外に設定] |
●ミッドナイトブルービーム・メタリック |
●クリスタルブラック・パール |
●プレミアムグラマラスブロンズ・パール[CROSSTAR以外に設定] |
●サーフブルー[CROSSTAR専用] |
BASIC、HOME、NESS、LUXEはモノトーンカラーが9種類で、BASIC、LUXEはモノトーンカラーのみの設定。
CROSSTARは専用カラーの設定があり、計8種類のボディカラーが用意されています。
2トーンカラーについては、HOME、NESS、CROSSTAR別にそれぞれ設定があります。
<新型フィット4 HOME」の2トーンカラーラインナップ> |
●プレミアムサンライトホワイト・パール×ブラック |
●プレミアムクリスタルレッド・メタリック×ブラック |
●プラチナホワイト・パール×ブラック |
●ルナシルバー・メタリック×ブラック |
●シャイニンググレー・メタリック×ブラック |
●エアーライトブルー・メタリック×ブラック |
●ミッドナイトブルービーム・メタリック×シルバー |
●クリスタルブラック・パール×シルバー |
●プレミアムグラマラスブロンズ・パール×シルバー |
HOMEでは上記の9種類の2トーンカラー設定され、ブラックが基調とされています。
<新型フィット4 NESSの2トーンカラーラインナップ> |
●プレミアムサンライトホワイト・パール×ブラック |
●プラチナホワイト・パール×ブラック |
●プレミアムサンライトホワイト・パール×ライムグリーン |
●プラチナホワイト・パール×ライムグリーン |
●ルナシルバー・メタリック×ライムグリーン |
●シャイニンググレー・メタリック×ライムグリーン |
●クリスタルブラック・パール×ライムグリーン |
NESSでは上記の7種類の2トーンカラーが用意され、ライムグリーンを中心としたカラーが多いです。
<新型フィット4 CROSSTARの2トーンカラーラインナップ> |
●プレミアムサンライトホワイト・パール×ブラック |
●プレミアムクリスタルレッド・メタリック×ブラック |
●プラチナホワイト・パール×ブラック |
●ルナシルバー・メタリック×ブラック |
●シャイニンググレー・メタリック×ブラック |
●サーフブルー×ブラック |
CROSSTARでは上記の6種類の2トーンカラーの設定があり、専用ボディカラーであるサーフブルーも使用されています。
このように新型フィット4にはさまざまなボディカラーの設定がありますので、自分好みのボディカラーを選ぶのも良し、将来新型フィット4を少しでも高く売却することを考えるのであれば、ホワイト系やシルバー系のボディカラーを選択して、高いリセールバリューをねらうのもいいでしょう。
フィットの燃費性能
新型フィット4の燃費性能は以下のようになっています。
<新型フィット4の燃費性能> | |||
エンジン | 駆動式 | WLTCモード総合 | JC08モード |
1.3Lガソリン | ― | 20.4km/L | 24.2km/L |
1.5Lハイブリッド | ― | 29.4km/L | 38.6km/L |
新型フィット4は、前モデルのJC08モードでの最高燃費が37.2km/Lでしたので、それより大きく改善されたといえます。
燃費性能は、WLTC総合モードとJC08モードが発表されていますが、より実燃費に近いのはWLTC総合モードの値です。
ガソリン車、ハイブリッド車ともに、燃費性能が悪い車ではないといえるでしょう。
それについては後述の対抗車種と比較していただくことでご理解いただけると思います。
ホンダ新型フィットの評価・口コミを辛口チェック!まとめ
新型フィット4の車両価格帯は150万円~250万円と広くなっています。
新型フィット4のハイブリッドでは、インサイトに採用された2モーター式が搭載されるなど、前モデルより大きく進化。
設定されている5つのグレードによって、エクステリア・インテリアの特徴が異なりますので、自分に合った新型フィット4を探すだけでも楽しくなります。
ボディカラーも豊富に用意されていますので、あなたの好きなボディカラーを選んでください。
新型フィットには国内に多くのライバル車があり、それらの車種と比較しても、新型フィットは対抗車種に負けない性能を有していることを知っていただけたと思います。
ホンダフィットの商談に行く前に…
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