2016年9月に発売された「FREED(フリード)/FREED+(フリードプラス)」のグレード選びで注意すべき点は何でしょうか?
- フリードには3列シート車の「フリード」と2列シート車の「フリードプラス」がある
- パワーユニットは1.5L車とハイブリッド車の2種類が用意されている
- ベースグレード「B」など安全支援装備Honda SENSING(ホンダ センシング)が装備されていないグレードがあるので注意する
ベースとなったフィットから比較にならないほど広い居住スペースを持ったフリードは、3列シートを目いっぱい使いこなすミニバンとしての利用方以外に、後部スペースを様々なアウトドアグッズを搭載してレジャーに利用するなど、ライフスタイルによって選択するグレードも変わってきます。

フリードのグレード構成
フリードのグレードは、
・3列シートのフリード(6人or7人乗り)
・2列シートのフリードプラス(5人乗り)
に大きく分かれます。家族構成、ライフスタイルの違いによるクルマの利用方法によって選択がされるはず。
その次がパーワートレーンの区別です。
・1.5Lのガソリン車
・ハイブリッド車
こちらの選択は、年間の走行距離が多いか少ないか、高速道路での利用が多いかなどによって分かれるでしょう。
装備によるグレードは大きく3つに分かれます。
・「B」ベーシックグレード
・「G」標準タイプ
・「EX」上級グレード
上記に安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の有無や、FFか4WDかという選択肢をチョイスすることになります。
フリードのグレード構成は複雑ですが、まとめると乗車人数、エンジン、装備、駆動方法により下記の通りとなります。
「B」ベーシックグレード系
タイプ | 乗車定員(名) | エンジン | 駆動 | 車両価格 |
フリードB | 6 | 1.5L | FF | 1,880,000円 |
フリードB | 6 | 1.5L | 4WD | 2,096,000円 |
フリードHYBRID B | 6 | 1.5L i-DCD | FF | 2,256,000円 |
フリードHYBRID B | 6 | 1.5L i-DCD | FF | 2,472,000円 |
フリード+B | 5 | 1.5L | FF | 1,900,000円 |
フリード+HYBRID B | 5 | 1.5L i-DCD | FF | 2,276,000円 |
「G」標準タイプ系
Honda SENSINGなし
タイプ | 乗車定員(名) | エンジン | 駆動 | 車両価格 |
フリード G | 6 | 1.5L | FF | 1,980,000円 |
フリード G | 7 | 1.5L | FF | 2,001,600円 |
フリード G | 6 | 1.5L | 4WD | 2,212,200円 |
フリード+ G | 5 | 1.5L | FF | 2,000,000円 |
フリード+ G | 5 | 1.5L | 4WD | 2,232,200円 |
Honda SENSINGあり
タイプ | 乗車定員(名) | エンジン | 駆動 | 車両価格 |
フリード G Honda SENSING | 6 | 1.5L | FF | 2,100,000円 |
フリード G Honda SENSING | 7 | 1.5L | FF | 2,121,600円 |
フリード G Honda SENSING | 6 | 1.5L | 4WD | 2,332,200円 |
フリードHYBRID G Honda SENSING | 6 | 1.5L i-DCD | FF | 2,496,000円 |
フリードHYBRID G Honda SENSING | 7 | 1.5L i-DCD | FF | 2,517,600円 |
フリードHYBRID G Honda SENSING | 6 | 1.5L i-DCD | 4WD | 2,728,200円 |
フリード+ G Honda SENSING | 5 | 1.5L | FF | 2,120,000円 |
フリード+ G Honda SENSING | 5 | 1.5L | 4WD | 2,352,200円 |
フリード+ HYBRID G Honda SENSING | 5 | 1.5L i-DCD | FF | 2,516,000円 |
フリード+ HYBRID G Honda SENSING | 5 | 1.5L i-DCD | 4WD | 2,748,200円 |
「EX」上級グレード系
タイプ | 乗車定員(名) | エンジン | 駆動 | 車両価格 |
フリードHYBRID EX | 6 | 1.5L i-DCD | FF | 2,656,000円 |
フリードプラスHYBRID EX | 5 | 1.5L i-DCD | FF | 2,676,000円 |
フリードのグレード間の装備差、価格差

フリードは3列シート、フリード+はプラスなのに2列シート!
3列シートのフリードに対して、3列目のシートを取り払い、2列シートにすることで広い荷室と大きな開口部を確保したフリードプラスには、フリードプラス専用装備として、分割できる荷室用ユーリティリティボード、20か所ものユーリティリティナット。
荷物を固定するタイダウンフック、スマートフォンなどを充電する荷室のアクセサリーソケット、夜間での積み下ろしに役立つテールゲートランプなどが装備され、広さだけではなく実用性も兼ね備えています。
それではそれぞれのグレードについて見ていきます。
「B」エントリーグレード

フリードB
フリード、フリードプラスのガソリン車、ハイブリッド車ともに設定されるシリーズのエントリーグレードですがフリードプラスはFFのみで4WDはありません。
また、7人乗りの2列目6:4分割タンブルシートの設定やパワースライドドアも選べません。

「B」では選べない2列目ベンチシート(6:4分割タンブルシート)
それでも、フルオートエアコンやスライドドアイージークローザー、そしてスマートキーなど基本装備は充実しているので、低価格を訴求するカタログモデルではなく実用上十分な装備を備えています。
しかし、この「B」グレード最大の欠点は、安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の設定がなくメーカーオプションでも選べないのです。
サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムも同様です。
フリードプラスはシートが2列になりながらもフリードより2万円高。4WD車はFF車に対して216,000円高。
HYBRIDと1.5Lガソリン車の価格差は376,000円となります。
「G」便利な装備を標準で設定

フリードG
ミニバンに不可欠な助手席側パワースライドドアを標準装備することから、販売の中心となる人気グレードです。尚、運転席側パワースライドドアはメーカーオプションで追加できます(55,100円)。
「B」との価格差は10万円となりますが、ガソリン車ハイブリッド車ともにFFに加え4WDが加わり、フリードでは7人乗り仕様も選択できるなど、選択肢の幅が広がるメリットが大きなグレードとなります。
そして、メーカーオプションの「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を装備したのが「G Honda SENSING」になります。
「G Honda SENSING」ホンダ センシングだけじゃない価値

フリードGホンダセンシング
Gに「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を加えただけではなく、その他の装備もさらに加わります。
パワースライドドアは両側に標準装備されます。さらに、マルチインフォメーション・ディスプレイが加わります。
「G」に対して12万円という差は以上の内容からして非常に安く、「B」に22万円上乗せする価値は十分あるといえるでしょう。
「HYBRID EX」デザインと質感を磨き上げた最上級モデル

フリード HYBRID EX
「Honda SENSING(ホンダ センシング)」、 サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムを始めとする装備のすべてを装備した最上級モデル。
1.5Lガソリンモデルにはなく、フリード、フリードプラスともにFFのハイブリッド車だけに設定されます。
G Honda SENSINGに装備されたCパッケージに、さらにSパッケージが追加されます。
(Sパッケージ)
・15インチアルミホイール
・コンビシート&専用インテリア
・本革巻きステアリングホイール
その他プライムスムース×ファブリックのコンビシート、運転席/助手席シートヒーター、そしてインテリアイルミネーションも装備されます。
G Honda SENSINGに対して約16万円の差の車両本体価格2,656,000円は、装備内容から見ると妥当なのですが、なくてもいい装備が多く、フリードクラスでこの価格はまったく意味を成しません。
冷静に考えると、ステップワゴンは228万円台からあるのですから。
ライバルトヨタシエンタとの比較

フリードのライバルシエンタ
シエンタのエントリーグレードは、ハイブリッド車では「フリードHYBRIDB」の2,256,000円に対して、「シエンタX」の2,226,763円ということで横並びですが、1.5Lの「X“Vパッケージ”」は1,689,709円で、フリードの「B」の1,880,000円と比べて20万円も安い設定のというお買い得モデルとなっています。
しかし、インテリアの質感が落ちたりしている点が気になります。
それでも1.5L車は全体的にシエンタの方が安い設定と言えますが、トヨタセーフティセンスCはズべてのグレードでメーカーオプションであることに注意が必要です。
両車ともに1.5L車とハイブリッド車をラインナップしていますが、フリードに設定される4WD車はシエンタにはなく、フリードには2列シートのフリードプラスが存在するのでユーザーの選択肢ではフリードが圧倒します。
ベストチョイスグレードはこれだ!

HYBRID G・Honda SENSINGのインテリア
まずフリードから。フリードを選ぶ人は、そのコンパクトなサイズながらも3列シートを持つミニバンという、家族全員が快適に乗れる室内空間を求めてのことであるはず。
そうなると、やはり余裕のあるパワーが期待できるハイブリッドが理想。そして最低限の装備として「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は、同乗する家族のためにも選ぶ必要があります。
6人乗りと7人乗りですが、もし7人乗りが必須条件ならば、迷わずステップワゴンをおススメします。
フリードの3列目シートはあくまで補助的なもので、大人が常に利用するには無理があります。中央の通路から行き来きできて、気晴らしに席を移動する事も出来る6人乗りを選ぶのがベストでしょう。
また、降雪地帯にお住みでなければ4WDも特に必要がないのでFFで十分なので、ベストチョイスは「フリードHYBRID G Honda SENSING FF 6人乗り」2,496,000円ということになります。
フリードプラスでは、多人数の乗車は必要ないと考えているでしょうから、動力性能も1.5L車で十分と思われます。また、レジャーなどに積極的に活用することを考えると、高速道路を利用した長距離ドライブも安心な「ホンダ センシング」は必要。
それらを考慮すればベストチョイスは「フリードプラス1.5 G Honda SENSING」の2,120,000円。レジャーの内容により、未舗装の道路や砂地に乗り入れることを考えると4WDが必要になるかもしれません。その場合は2,352,200円となります。
まとめ フリード、1台だけ選ぶならこのグレード、その理由
もしフリード、フリードプラス含めて一台を選ぶとすれば間違いなく「フリードHYBRID G Honda SENSING」(2,496,000円~)でしょう。
なぜフリードプラスではないかというと、3列目シートを収納すれば十分なスペースが確保できて、レジャーにも問題なく利用できるからです。
そして、やはりハイブリッドの動力性能は魅力です。
経済性だけを考えたなら、燃費より購入価格の安い1.5Lの方が良いという考え方もあるのですが、ハイブリッドの魅力はそのエンジンをアシストするモーターパワー。
重量のあるミニバンタイプのボディを持つフリードには、このハイブリッドの持つプラスαのパワーが必要なのです。
ただし、約40万円の差額を許容できればの話になります。
ここで、これからフリード購入を考えている人が気になるのは、やはりフリードの値引き情報です。
人気の新型フリードを少しでも安く購入するにはどうすべきでしょうか?
一般の方は慣れないディーラーの価格交渉で、百戦錬磨のディーラー営業マンに騙されてしまうのが実情です。
そこで、どうやって目標値引きを引き出すのか、値引きテクニックを教えます!
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