プリウスのプラグインハイブリッドモデルとしていま非常に話題を集めている新型プリウスPHV。
ハイブリッド車を凌駕する次世代エコカーの柱として躍進中の一台ですが、2017年2月にフルモデルチェンジを行って2代目へと移行しました。
新型プリウスPHVは、EV走行距離の大幅拡大や先進的なデザインを採用するなど大きな進化を遂げました。
そこで今回は、先代よりスペックも向上した新型プリウスPHVのグレード構成・ボディーカラーについて解説し、これから乗り換えを検討するユーザーにとってのベストチョイスグレード・ボディーカラーを挙げてみたいと思います。
プリウスPHVの人気色ボディーカラーランキング
それでは早速、プリウスPHVの人気カラーベスト3をランキング形式で発表していきます。
※このランキングは、プレス発表や中古車市場での流通量、ディーラーへの調査などをもとに当サイトで独自にランキングしたものです。
プリウスPHVの人気色ボディーカラートップ3

アティチュードブラックマイカ
定番の黒アティチュードブラックマイカがすんなりトップを獲得。
実際に見てみると、黒の中にもキラキラした輝きがあり、角度によって違う表情がでます。
トヨタのサイトでも黒のPHVの写真が多くアップされていて、チョイ悪顔のプリウスPHVが印象的です。

チョイ悪顔?アティチュードブラックマイカ

ホワイトパールクリスタルシャイン(33,000円アップ)
トヨタの定番人気カラーが2位にランクイン。パール塗装なので角度によっては上品なキラキラ感が出ています。
有料カラーなのが唯一の欠点ですが、中古車でもホワイトパールクリスタルシャインの指名買いがあるそうなので、投資に見合った下取りも期待できます

スピリテッドアクアメタリック
スピリテッドアクアメタリックはプリウスPHVのイメージカラーとして目になじんでいます。
プリウスPHVのイケててカッコいいおすすめ色
人気の売れているカラーももちろんいいですが、せっかくプリウスPHVを買うのであれば、カラーも少し人とは変わったイケてる色をチョイスしたいですね。
そんなプリウスPHVのおすすめの、イケててカッコいい色はこちら!

プリウスPHVだけに開発された、プリウスPHVの専用カラー。光によってはブルーにも見え、メタリックカラーが爽快なグリーン。
新型のイメージカラーとして広告やHPでもおなじみです。イメージカラーなのに無料というのがうれしい。

プリウスとプリウスPHVだけに開発された、プリウス専用の情熱的なレッドカラー。
特別塗装色ですが、54,000円アップは痛い!


プリウスやRAV4でお馴染みの濃紺が美しいダークブルーマイカ
グレー系2色を比較
モノトーンの人気色、グレーも濃淡で2色が用意されていますが、同じメタリックカラーで方向性がかぶるので皆さんチョイスに迷っているようです。
プライベートだけでなくフォーマル用途でも利用できるグレーのプリウスPHVを比較しましょう!

濃い方のグレーです。遊びだけでなく仕事やフォーマル用途にももってこいのカラーです

薄い方のグレーです。車の色は落ち着いた無難なカラーが好きという人にはぴったりのカラー。

シルバーメタリック
残念ながら不人気なボディーカラーは?
不人気なカラーはどの車にもありますが、この色も決して買ってはダメというわけではありません。

新色で、プリウス専用カラーと言えばそれだけでも売れそうですが、ブロンドというイメージではありません。薄いピンクがアクセントになっていますが、全体としては「少しオヤジ臭いグレー」という感じです。

無料がうれしいカラーですが、白が強すぎて会社の商用車っぽく見えてしまうことが難点です。
新型プリウスPHVのグレード構成
新型プリウスPHVでは大きく分けて3つのグレードがあり、グレードの低い順から「S」→「A」→「Aプレミアム」という構成です。
また、「S」グレードに設定された“セーフティパッケージ“、“ナビパッケージ”、「A」「Aプレミアム」グレードに設定された“ナビパッケージ”があり、合計で8タイプとなっています。
プリウスPHV グレード | 価格 | |
A | Aプレミアム ナビパッケージ | ¥4,266,000 |
Aプレミアム | ¥3,814,560 | |
Aナビパッケージ | ¥3,926,880 | |
A | ¥3,502,440 | |
S | Sナビパッケージ | ¥3,661,200 |
Sセーフティパッケージ | ¥3,285,360 | |
S | ¥3,178,440 |
いずれのグレードにおいてもパワートレインはプリウスのシステムをベースにしており、エンジンとモーターの出力は新型プリウスと同じです。
HV版プリウスよりも車両重量があるため、先代のプリウスPHVはガソリン使用時の燃費が落ちていましたが、今回のフルモデルチェンジではモーターの使用領域の拡大などを図り、ガソリン燃費についてはEグレードを除くプリウスと同じ37.2km/Lを達成。
なおかつEV航続距離は先代を大きく超える68.2km/Lを実現しています。
これまで最大の弱点とされていた「新型プリウスPHVは“4人乗り”」も、2019年の5月に一部改良で「5人乗り」となり見事に解消されました。
なお新型プリウスPHVには4WD車の設定はありません。
HV版の新型プリウスには4WD車(E-four)の設定があり、一部では“新型プリウスPHVにもE-fourが搭載されるのでは?”という噂もあったようですが、今回のモデルチェンジにおいては実装が叶わなかったということになります。
新型プリウスPHVの目玉!「T-Connect SDナビゲーションシステム」と「Pocket PHV」

大画面のナビは視野性抜群
新型プリウスPHV“ナビパッケージ”には、トヨタ初の11.6インチ大型ディスプレイを備えたナビが採用されました。
この「T-Connect SDナビゲーションシステム」は11.6インチモニターを縦に配置したフルHD静電式タッチディスプレイで、フリックやピンチイン・アウトなどタブレットのように直感的でスムースな操作が可能。
また肝心のナビゲーション機能は、トヨタ独自のシステム『T-Connect』を利用し、各地を走っているT-Connectユーザーからリアルタイムで収集した交通情報とVICS情報などをもとに独自の交通情報を生成し、渋滞を考慮したルートを教えてくれるという優れモノです。
これにDCM(= Data Connection Module/専用通信機器)を追加することで、新しい道路情報を自動でダウンロードして更新するマップオンデマンド、車両盗難の際などに威力を発揮するマイカーセキュリティ、専任オペレーターへの接続といった安心機能が利用できます。
加えて、スマートフォンに専用アプリ「Pocket PHV」をインストールすることにより、離れた場所から充電情報やEV走行可能距離を確認したり、乗車前にエアコンの操作まで可能となりました。

スマートフォン専用アプリ「Pocket PHV」
新型プリウスPHVでは「S“ナビパッケージ”」以上から、「T-Connect DCMパッケージ」が初度登録から3年間無料で利用可能です。PHV専用スマートフォン向けアプリ「Pocket PHV」とともに大いに活用すべきシステムです。
新型プリウスPHVのグレード間の装備差、価格差は?
まず新型プリウスPHVは、同時期に発売されたHV版の新型プリウスとは内外装が全く異なるデザインとなっています。
フロントフェイスは大型アクリルグリルと4個のLEDプロジェクターを使用したヘッドランプが特徴的。“デザインはPHVの方が断然カッコイイ!”という意見も多いようで、HV版プリウスとの差別化に成功しています。
それでは新型プリウスPHVのグレード間における装備差や価格差について解説します。
ベースの「S」グレード
新型プリウスPHVでベースとなるのが「S」グレード。
オーディオレス(6スピーカー付、カバーレス)仕様の普及グレードとなりますが、PHVで約317万円という価格はかなり良心的にまとめられている印象です。
なお「S」グレードからの主な装備は下記の通りです。
- 195/65R15タイヤ&アルミホイール
- 4灯式LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)
- リアコンビネーションランプ(LEDテール&ストップランプ)
- ルーフアンテナ(シャークフィン)
- コンライト(ライト自動点灯・消灯システム/オートカットシステム)
- チルト&テレスコピックステアリング
- ウレタン巻き3本ステアリングホイール(昇温・降温抑制機能付)
- 運転席6ウェイ&助手席4ウェイシート
- ファブリックシート
- フロント大型コンソールボックス(ファブリック)
- リモートエアコンシステム
PHVとして肝心な充電スペックについて、普通充電の場合は100Vで14時間、200Vで約2時間20分で満充電となります。
そして、この「S」グレードと後述の「S“セーフティパッケージ“」「S“ナビパッケージ”」のみ、オプション(280,800円)にて「ソーラー充電システム」を追加できます。
ソーラーパネルは179Wの発電能力を持ち、1日あたり6.1km走行分の電力を蓄えることが可能。年間換算にして約1,000km分の電力をまかなえるようになっています。
「S“セーフティパッケージ”」グレード
sから106,920円アップで“セーフティパッケージ”となります。
- LEDフロントフォグランプ
- 合成皮革き3本ステアリングホイール
- LEDサイドターンランプ付オート電動格納式リモコンカラードドアミラー(ヒーター付)
- ブラインドスポットモニター
- リアクロストラフィックアラート
- インテリジェントクリアランスソナー
- フロントコンソールトレイピアノブラック加飾
ブラインドスポットモニターなどの安全装備がプラスされるだけでなく、内装関係のグレードアップもガッツリやってくれています。
「S“ナビパッケージ”」グレード
「S」グレードからの価格差はおよそ約48万円。
「S」グレードをベースに、11.6インチ大型ディスプレイを備えたナビゲーションシステムなどを搭載したモデルです。
「S ナビパッケージ」グレードからの主な装備は下記の通りです。
- サテンメッキ加飾クラスターモール(ナビパッケージ専用装備)
- プロント足元ランプ、フロント・リアマップランプ
- T-Connect SD ナビゲーションシステム
- パノラッミックビューモニター
- ETC2.0ユニット
- 先読みエコドライブ(先読み減速支援)(ナビパッケージ専用装備)
安全装備充実の「A」グレード
「S 」からの価格差はおよそ324,000円。シート表皮やフロント大型コンソールボックスなど全体的なインテリアは「S」グレードと同様のため少々割安感には欠けますが、安全性能はほぼパーフェクトに揃っています。
「A」グレードから標準となる主な装備は下記の通りです。
- 本革巻き3本ステアリングホイール(昇温・降温抑制機能付)
- ステアリングヒーター
- ステアリングスイッチ
- アダプティブハイビームシステム
- シンプルインテリジェントパーキングアシスト
- 運転席8WAY助手席4WAYロントシート
- フロントシート電動ランバーサポート
- 快適温熱シート(運転席助手席)
- トノカバー
「Aプレミアム」グレード
安全走行面での装備やインテリアの充実度を高めた最上級グレードです。プリウスの装備で話題のカラーヘッドアップディスプレイが装備されているのはこの「Aプレミアム」グレードのみとなっています。
「Aプレミアム」グレードの主な装備は下記の通りです。
- カラーヘッドアップディスプレイ
- 自動防眩付インナーミラー
- 雨滴感応式オートワイパー
- 本革シート
- シートベンチレーション(運転席助手席)
「A」からの価格差はおよそ約31万円。カラーヘッドアップディスプレイや本革シートなど主に内装関係の装備アップとなります。
新型プリウスPHVのベストチョイスグレードはこれ!
新型プリウスPHVの中で1台だけ選ぶなら「S ナビパッケージ」をここでは選びたいと思います。
理由としては2つのポイントがあります。
まず新型プリウスPHVの特長でもある縦型11.6インチのナビはやはり外せない装備の一つでしょう。
ナビゲーション機能だけでなく、オーディオや空調、充電スケジュールなど様々な情報をあやつるアイテム。
かつ予算に余裕があるなら「S」グレードのみに追加できるオプションのソーラー充電システムもあれば、ドライブだけでなく災害などの非常時にも心強い、まさに最強クラスのクルマとなること請け合いです。
総じて「S ナビパッケージ」は、PHVとしてのパフォーマンスや装備においても非常に優れており、それに対して概ね現実的な価格に収まっているのではないでしょうか。
次点には「A」を挙げておきます。ブラインドスポットモニターなどの安全装備、イルミネーテッドエントリーシステムなどの室内空間など「S ナビパッケージ」からの装備の上積みがあります。
またリセールバリューを考慮しても選んでおいて間違いないグレードとも言えるでしょう。
新型プリウスPHVのベストグレード・カラーのまとめ
買うべき車はプリウスPHVに決まったけれども、グレード・色選びで迷ってしまったということが良くあります。
この記事を読んで、本当に欲しいグレード・カラーが見えてきたでしょうか?
ところで、これからプリウスPHVの購入を考えている人が気になるのは、やはりプリウスの値引き情報です。
人気の新型プリウスPHVを少しでも安く購入するにはどうすべきでしょうか?
一般の方は慣れないディーラーの価格交渉で、百戦錬磨のディーラー営業マンに騙されてしまうのが実情です。
そこで、どうやって目標値引きを引き出すのか、値引きテクニックを教えます!